ごま油の安全性と、
おいしさを守る。
日々の分析業務が品質に直結。
「ごま油」の規格を守りつづける品質の番人
袖ケ浦工場 品質管理部 品質管理課
R.K
大学、大学院では食品関連について学び、廃棄される米ぬかや絹糸などを食品として有効利用する方法を探る。就職活動を通じて食品業界を研究するうち、身近にあった「ごま油」を製造する「かどや」に興味を持った。
1年目は一斗缶にごま油を充填する工程を管理し、充填ラインを円滑に進めるための整備を担う。2年目からは搾油と製品充填の2つの品質管理業務を兼任し、「ごま油」の色や香りなどの品質を総合的に管理する。
新設された袖ケ浦工場の品質管理部に異動。これまでと同様に自社で製造している「ごま油」の検査や分析作業を行う一方で、新製品の開発や業務改善活動、監査対応、クレーム対応など幅広い業務に携わるようになった。
ごま油は食材にかけて食べる以外にも、様々な食品の原料として使われています。即席めんのフライ麺や粉末スープの製造に、また、そうめんを伸ばす際の潤滑油にも利用されているのです。ごま油の製造に関わることで、幅広い食品のおいしさに貢献できる。そんな思いで日々、ごま油の品質管理を行っています。
色や香り、油の劣化具合など理化学的特性を、分析機器を操作して数値を調べ、規格に適合しているかどうかを確認します。その中でも香りは、検査員の感覚が頼りです。最初は違いが分からないのですが、1年程経つと自分の中に基準値ができて識別できるようになります。かどやのごま油は、自社製品だけでなく幅広い食品の根幹を支える貴重な存在。その品質をしっかりと守っているという実感が、日々の仕事へのやりがいになっています。
入社7年目の2019年9月から、新工場の立ち上げメンバーとして袖ケ浦工場の品質管理部へ異動になりました。ごま油の成分を検査したり分析したりする品質管理の業務は小豆島工場のときと同じですが、それ以外にもメーカーと連携した新製品の開発や新たな設備を導入する業務改善活動、そして監査対応やクレーム対応など幅広い業務に携わっています。
新しい試みが至るところにあり、何が正解か分からないことばかりで、袖ケ浦工場でのすべての仕事が新しいチャレンジだと感じています。現在は1種類の油しか搾れませんが、将来的には食品分野だけでなく、化粧品やエネルギーなどで利用できる油を搾れる工場にするのが私の大きな夢です。そのために製造ラインの業務を改善して、作業効率など作業の品質も向上させていきたいと思っています。