焙煎、加工、充填、
生産をマルチに極めたい。
家庭用製品から業務用製品まで、
生産の現場で充填工程を担当する最終走者
小豆島工場 食品部 食品二課
R.I
大学では食品生命科学科で学び、食品の供給過程において食の安全性を担保するフードディフェンスという考え方に触れる。就職活動で「かどや」の会社説明会に参加し、ごま油業界シェアNo.1であることに興味を持った。
入社から2年半は品質管理部品質管理課に所属し、輸入したごまの品質検査を担当。海外から数百トン単位で入ってくる原料を、安全に製造するために農薬検査などにより基準値の管理を行う。
生産の現場を経験したいという希望で食品部に異動。いりごま、すりごま、ねりごま製品の生産に携わり、焙煎、加工、充填の工程のうち主に充填作業を担う。家庭用製品から業務用製品まで幅広い生産作業を行っている。
食品部に所属し、いりごま、すりごま、ねりごま製品の生産を行っています。生産作業には焙煎、加工、充填の3つの工程がありますが、私が担当しているのは最終工程である充填です。家庭用製品から業務用製品まで様々な容器への充填があり、異物混入には最善の注意を払っています。万が一、髪の毛1本でも混入した製品は商品として世に出せなくなってしまうので、神経を使いますね。
もうひとつ、作業スピードも大事です。充填が遅れると、その前の工程の加工や、さらに前の工程である焙煎の作業がストップしてしまうからです。「何時までにタンクを空にしよう」と時間を常に意識して作業を進め、効率的なやり方を追求しています。しかし、ただ早いだけでもいけません。早く、かつ丁寧に。これが充填作業のポイントです。
今は生産作業のなかでも充填工程だけに携わっていますが、今後は前段階である焙煎工程や加工工程もできるようになりたいと思っています。充填でスピードと丁寧さが大事なように、焙煎や加工の作業にある大事な部分を理解したいです。すべての工程を経験して、いりごま、ねりごま、すりごま製品の生産をマルチに極めたいという気持ちが強いですね。
2年ほど前にグループ会社で約3週間働きました。その食品工場では使用する機械やタブレットなど、当社とは違う環境がありました。さらに、現場での指示の出し方ひとつとっても違い、大変参考になったのです。私は現在、生産の現場にいるとはいえ、充填工程の知識しかありません。ほかの工程や違う生産現場で見えるものが必ずあると思うので、将来的にはどこでもできる「何でも屋」を目指します。